Brett AndersonのCoal Black Mornings 翻訳ブログ

Brett Andersonの自伝翻訳ブログです!

CBM その17

ブレ様自伝翻訳行きます! ど素人の直訳だということをご了承の上お読みください。原典読まれて、明らかにおかしい箇所がありましたら、ご指摘お願いします。

 

C.S.ルイストールキンのファンタジーから遠く離れて、子供の僕の意識を掘り起こした唯一の堅い小説は、ジョージ・オーウェルの「1984」だった。この本を僕は定期的に読み返し、人生の違う時期に再読する興味深い過程を楽しみながら、本の新しいニュアンスを引き出すことになった。きちんと解説された先見性は勿論魅惑的だったが、僕にとってこの小説の真髄は、その中核を成す愛の物語だった。かなり早い時期から僕が気付いていたのは、つまるところ大多数は、全てではなくとも、芸術とは愛を表す何らかの方法の中にあるということだ。何年か後、僕はこのことを自分の作詞に結び付けた。人間の、感情の機微の中に曲を構成し、遥かにある、より開かれた真実を明らかにしようとする役を演じる人々の間の摩擦とドラマを作り上げた。後に、「ノンポリである」という僕等の音楽への解釈は、文字通りの解釈だという印象をいつも僕に与えてきた。社会へのコメントは確かに、党派政治への色をはっきりと示すことに限定された、つまらないことではないだろう。