Brett AndersonのCoal Black Mornings 翻訳ブログ

Brett Andersonの自伝翻訳ブログです!

CBM その59

ブレ様自伝翻訳行きます! ブレ様への愛だけで突っ走っているので、理論なんてない翻訳ですので、それをご了承いただける方のみご覧ください! 原典読まれた方で明らかに違う箇所ありましたらご指摘お願いします。誤字脱字のご指摘もお願いします。

 

 仕事を探しに職業センターに行くと、コールセンターの欠員の海の中から、地元のナイトスポットの、セックス・ワーカーと偽装された位置にDJの仕事を見つけた。サイプラス・ターヴァンと呼ばれる場所で、ベタベタした床の、プリンセス・ストリートの地下のワインバーで、当時は恐ろしいフットボールファンの塊と明らかに揉め事を探している好戦的な若い男の群の巣窟だった。澱んだタバコと漂白剤とぶちまけられたビールの臭いで満ち、誰も夜を終わらせようなどと思っていないような場所だった。そこに僕は十分な経験を積んでいるフリをして、フレダ・ペイン(Freda Payne)とロキシー・ミュージックのレコードをがっちり握って武装して、ある土曜日の夜の深夜に放り込まれたのだった。用心棒に言われたのは、ダンス・フロアで喧嘩を見つけたら、彼らへそこに降りて行って、取っ組み合いを終わらせるサインとして、音楽を止めろということだった。僕の未熟と無能は、僕がモタモタとして誤魔化して機材に発狂しそうになっている隙間に、僕の「セット」をいつも非難轟々にすることを運命づけていた。静寂を聴き、それが用心棒へダンス・フロアへ駆け降りる指示だと取られ、彼らの目が幻のトラブル・メーカーの捜索に放たれ、貧相な群衆はため息を吐きぶつぶつ言っていた。ゆっくりとだが僕は能力と自信を手に入れ、尊大にもフィリス・ネルソン(Phyllis Nelson)のレコードをマイナーな、いくらかの底辺の客には余りにも苦痛な音楽に変えた。ある晩、レゲエのレコードをかけて欲しいというリクエストを無視したら、ムカついた若い不良に家までつけられ、プライマウス・グローヴを追いかけられ、近くの学校のグラウンドまで全速力で走らされ、奴らが酔っ払って満足するために大暴れしている間、工場のゴミ箱の一つにすくんで隠れた。バナナの皮と古いヨーグルトカップの大おけの中の20分のスラムドッグ・ミリオネアは、おそらくは一週間の入院から僕を救い、数年後にこの経験は「キリング・オブ・ア・フラッシュ・ボーイ(Killing Of A Flash Boy)」の歌詞へと吹き込まれた。僕がどのストリートでも見た、乱雑な小さい街の暴力と、獣のような殺人に脅かされ、この事件と数え切れない事件のような恐ろしいニアミスに発想を得たのだった。題名の「フラッシュ・ボーイ」は僕だったーーー永遠に餌食にされ、追跡されることを運命づけられ、ヘアジェルで髪を綺麗にセットし、マークされターゲットにされ、それを「挑発した」と。
 潮のように一年が過ぎ、また9月がやってきて、僕はマンチェスターでの学期に別れを告げた。強固な、誇り高い人々でいっぱいの美しい都市、僕が今もひどく愛おしく思う、でも、ジメジメした吹きさらしの道はそこが僕の居場所(home)のようには感じられなくて、眩惑とくるくる回るロンドンへと戻ったのだった。