Brett AndersonのCoal Black Mornings 翻訳ブログ

Brett Andersonの自伝翻訳ブログです!

CBM その37

ブレ様自伝翻訳行きます! すいこー? 何それ? 美味しいの? など素人が翻訳しているのをご了承の上お読みください。原典読まれた方で、明らかに違う箇所ありましたら、ご指摘お願いします。誤字脱字のご指摘もお願いします。

 

 それはこの時だった。ブランディーヌが家にボロボロのスパニッシュ・ギターと簡単な初心者用のコードの本を家に持ってきたのだった。彼女は僕に2・3のことを教え、僕はフレット付き指板の周りで試行錯誤し、2・3の基本的なコードの形を習得しようと勇敢に試みた。僕がAとDとEの間を無様に連打している間、それは忌々しいまでに惨めに響いたに違いなかった。始めたばかりで自分が単純にアコースティックにクラシックギターを弾いていないのに気付かず、それは僕に種子を植え、耳の聞こえないくらい熱狂して僕は邁進した。僕が書いた2・3の単純な短曲はシンガー・ソングライターを真似たものだった。僕は一つの譜面をかくことはできると気づき、詩とメロディーの間の相互作用をいじくって楽しみ始めた。生涯にわたる捉えようのない魔術の熱狂に導く道へ、ためらいがちに最初の歩を進めたのだった。それが僕の夜明けだった。ウサギ小屋やスリー・ピースのスーツのように、歌が僕がいつか作ることができるであろう距離に届くものになった。それらの基本構造がどのように造られているのか分かり、僕の歌がまだ貧相な寄せ集めで、粗く野暮だということも知ったけれども、それらがどれだけ素朴でもどうにか機能することも分かった。とても早い時期から、音楽のメロディーを鋭敏に感知していたことを憶えている。僕の中の鮮やかな記憶に、ある日の午後、両親のベッドに横たわって、母が髪の毛をいじくっている間、僕はカビ臭い白いカバーに顔を押し付けて自分自身に鼻歌を歌い、僕が歌っている歌の譜面の連なりについて、お互いに対してどのように作用するのか考えた。今となっては明白なのだが、これこそが音楽の始まりの真髄なのだと気づき始めた。譜面を演奏する人と一緒に、それが作曲することを不可思議なままにしておかないことだと悟った。家の殆ど全てのことを自家薬籠中して、自分自身の歌を作曲する考えは、それほど広がるようには見えなかった。