Brett AndersonのCoal Black Mornings 翻訳ブログ

Brett Andersonの自伝翻訳ブログです!

CBM その63

ブレ様自伝翻訳行きます! お久しぶりです! 休んでたけど翻訳の精度には一切の進化は見られません! 原典読まれた方で明らかに違う箇所ありましたらご指摘お願いします。誤字脱字のご指摘もお願いします。

 

 僕がUCLに入学したのは1987年で、ガワー・ストリートの建築計画のバートレット・スクールで学ぶのだった。正直に言うと、あの年齢の多くのキッズのように、未だ彷徨っていて、堕落した人生を送らせ、科目に大した関心もなかった。建築家と共に僕らは投げ入れられ、そこにはきちんと計画している者はほんの僅かしかいなかった。その内の一人が僕の目を惹いた。彼女は厳しく切られた前髪をしていて、洗われていない長いダーク・ヘアーで、ほぼ中東か地中海風の飛び抜けた美しい女性だった。彼女はいつも色褪せたヴィンテージのミッキーマウスのTシャツや大きく不恰好なバイカーズ・ブーツのようなダラッとした服を好んでいたが、なぜだかその服装が彼女をより上品に富裕に見せてしまうのだった。ガワー・ストリートにはクリプトだとかいう名前の学生用のカフェがあって、ある日僕は紅茶を持って座っていて、そこに彼女はやってきて話しかけてきた。彼女を近くに見て最初に気づいたのは彼女の歯が茶色く変色していることで、最初に思ったのは彼女は言語障害があるのでは、ということだった。緊張して舌足らずにゆっくり話す彼女の言葉を通じて分かったのは、彼女の名前がジャスティーンだということだった。ジャスティーン・フリッシュマン。次の週に僕らはチチェスターの近くのウィールド&ダウンランド歴史博物館にフィールドトリップに行って、彼女は僕にバスで食べるサンドウィッチを作ってくれた。それは簡素で心に触れる意思表示で、それが僕の人生における二つの素晴らしい愛の一つの始まりだった。それから僕らは一緒に遊ぶようになった。彼女が僕のような不作法で粗野な痩せっぽちに何を見出したかは定かではないのだけれど。僕の初心で偏狭な魅力は彼女にとって目新しい物だったに違いないだろう。彼女は非常に洗練されて世俗的でもあるのに関わらず、僕が驚いたのはちっとも威圧的ではないということだった。僕にとって彼女がなぜだか放つロンドンの匂いーーー富と権力と確かな可能性ーーーだったけれど、出会った全ての人を魅惑する不器用で無邪気な魅力を披露する時、彼女の自信が尊大さに繋がることはなかった。彼女はその存在が全ての人に特別だと思わせる人だった。明確なルール(デンマーク泥炭地で発見された青銅器時代の大型青銅管楽器)を完璧に自覚しながら、同時に彼らからは奇妙に距離を置いていた。