Brett AndersonのCoal Black Mornings 翻訳ブログ

Brett Andersonの自伝翻訳ブログです!

CBM その89

ブレ様自伝翻訳行きます! 知識もなければ品性もない人間が訳しているゲロ翻訳だということをご了承いただける方のみご覧ください! 原典読まれた方で明らかに違う箇所ありましたらご指摘お願いします。誤字脱字のご指摘もお願いします。

 

 僕は早い時期から何年もアランのことを知っていて、彼の気難しい悪戯っぽい魅力とほぼ無慈悲な快楽主義の精神を愛してきた。ウェスト・ロンドンの端でフェイク・ファーのコートと洗われていないズボンをはいてがさごそ探し回りながら、僕らは異常に近しくなった。何年か後に彼は僕に「ハイ・ライジング(High Rising)」と「ザ・ビッグ・タイム(The Big Time)」の歌詞を書く着想を与え、カミング・アップの前半の曲の僕の理想化されたロンドンの売春婦の素描に大いなる役割を演じる。違う意味で「ザ・ビッグ・タイム」と「ハイ・ライジング」は両方とも彼への悲しい別れを意図して作られた。前者は成功と野心で作られた微かに無慈悲な分離解剖だが、「ハイ・ライジング」はもっと優しい意味がある。僕が早朝に起き上がり飛行機に乗った数え切れない朝から生まれ、ヒースロー空港から離陸し、ロンドンを空高く舞い上がり、窓際の席から見下ろし、彼が起きて僕らの乱雑で混沌とした小さなフラットから手を振ってくれていると想像した。ウィズネイルと僕(訳者註、ブラックジョーク・コメディーの映画)は僕らにとって避け難い試金石で、リージェント・パーク動物園の感動的で美しい最終場面はこの二つの曲の霊感のツボだった。90年代半ばのガラス張りのテーブルの周りに共に座った終わりない煙まみれの夜と、僕らが知り合いになった奇妙で普通ではない友人たちの行進は「ビューティフル・ワンズ(Beautiful One's)」の歌詞に直に吹きこんで、僕はあの時の間抜けで錯乱した狂気を捉えようとした。終わりない二日酔いと、孤立させられた友愛と婚約への拒否の感覚は、僕らが前の晩のゴミの中でジタバタともがく「レイジー(Lazy)」のような曲の基盤となった。アリエル・レヴィーを引用すると、「私たちは容赦ない二日酔いだ。ーーだがそれらを共にした」僕らはキャラバン(Caravan)という甘いクローブのタバコを吸い始めた。火をつけるとパチパチと音を立てて暗褐色になり、風味の良い甘ったるい匂いでフラットを満たした。僕らはそれらを切望して、それを唯一売っている店まで時間をかけて歩いて行って、それはトッテンハム・コート・ロードのすぐのタバコ屋で、セントラル・ラインを行きつ戻りつする時に定期的に立ち寄る場所だった。アランはサリーのフィッシュ・アンド・チップスの店で働いて、正午にベッドから体を引き摺り出して、ヴィクトリアへと苦労して進み電車に乗り、工場の高脂肪のフライヤーに密着して昼と夜を過ごし、タラの揚げ物の悪臭をさせて深夜にフラットに帰ってきた。彼がアフターシェーブローションを塗った後、ジョッキを飲もう(訳者註・原文はscore potであり、potにはマリファナの意味もあるので、マリファナを手に入れようとしていたのかもしれない)とオール・セインツ・ロードの周りをうろつくか、時折朝の二時までチーズフォンデュとイェーガーマイスター(訳者註・ドイツ産ハーブスパイスリキュール)を提供してくれるウェストボーン・グローヴのザ・タイローラー・ハット(The Tiroler Hut)という奇妙な深夜のオーストラリアのワインセラー・バーに行った。アランは懸命に働き、少しの金を得たので古い暗灰色の1960年代のダイムラー車を買って、クレイ兄弟(訳者註・イギリスの有名な双子のギャング)のように感じながらガタガタ音をさせて走り回った。不運なことに、彼は信じられないくらい運転が下手だった。彼は実際の試験に合格したのか、それとも双子の兄弟の免許を使っているのかは決して言わなかった。兎に角、アランと車に乗り込むことは危険なことだった。三週間で三台の車を潰し、漸く彼も諦め、僕らはまたどこに行くにも地下鉄を使った。彼と高速道路を行くのは恐ろしいことだった。ある冷たい霧のかかった朝助手席に座って、ケンブリッジダンスホールで遊んだ後、僕ら二人ともかなり疲れていたことを覚えている。僕らが彼らの硬質な肩の近くでジグザグにヨロヨロしていていると、超巨大な車が僕らの後で飛沫を上げて雷のような音を立てて、彼らの角笛をクラクションのように鳴らした。彼がキャラヴァンをずっと終わりなく吸いながら震えて喋って歯を剥いて唸っていて、僕は絶望的な気持ちで彼を集中させて二人とも生き残らせるよう頑張った。批判の矢面に立たされたのと明らかな記憶の欠如により、90年代後半に金を得ていい車を買ったけれど僕には免許がないので運転手が必要だったから、アランにその仕事をやった。僕がプロを雇う前に1日だけ保ったと思う。

 

>ぱすてんさん
コメントありがとうございます。
私も英語だし、ドラムは全然分からないのでまたじっくり調べてみたいと思います。
悪魔さんのことに言及がないのは、ブレ様の意地なんでしょうかね? 口にするのも不快、的な。
後40ページくらい残っているんですが、頑張って訳したいです。ありがとうございます!